smoking lovers

あっという間に冷たくなる指先で 乾いた箱から取り出して火をつけた そこだけ急に熱を持つ 寒い白い息の代わりに吐き出す煙 あなたと同じこの苦い味は あなたと同じ匂いを運んでくる 閉じた瞼に映るその面影を どんより濁った空へと返した 冬の空気はそうだ あなたの肺と同じ 遠く遠く流れる風に乗っけて 私は... 続きをみる

self

夕焼けの色はいつも切ない 空はいつも同じく見上げるばかり 手を伸ばしてもやっぱり掴めないや その足音はそうだ｢行くぞ｣の合図 後ろ姿でさえ優しいんだから ついて行くのもいいんだけど あなたの前を歩きたいよ どれだけ我慢すれば 私は報われるの？ 届けたい届けないでいる 伝えたい伝えないでいる そろそ... 続きをみる

スクエアブロック

積木遊びをしていたの 一人ぼっちと時々二人 高く高く積み重ねては 自分で崩して また繰り返して どこかにあるの？ 変わらないもの 愛なんて終わっちゃう 信じてみたかっただけ 確かにね 私が悪いね 甘えて泣いて話を済ませて でもそんなこと したくてした訳じゃない 心がバラバラ ガラガラ ほらまた音を... 続きをみる

夢覚め

晴れの日も雨の日も 空を見てたの 教室の窓 ステンレスで切り取られた 私だけの景色 流れる雲に心預けて 青い世界に夢中ね 夢よりも素敵な夢 夢から覚めない夢 あなたは特別よ 連れてってあげる あなたとなら見渡せるわ 地平の彼方までも この風はどこまでゆくの？ 世界の果てまでどのくらい？ 少しだけ疲... 続きをみる