詩織〜my song,my words〜

ブログ主、和音の心象スケッチブック。
または日々生活の中からふと湧き出た詩達の、
物置き保管庫のようなものです。

読書

あなたがいつも

あまり姿勢を崩さず読んでいる本には

どんな世界が広がっているのか


私が息を止めたなら

この部屋は静寂に埋もれ

あなたの存在さえ消えてしまいそう


動く 動く 動いてる

あなたの身体が 感情が


まつ毛を滑って

その目が文字追うのを辿って

綺麗な鼻筋駆け下りて

唇に降り立ち想う

私はやっぱりあなたが好き

あなたの全てが好き


あなたはいつも

あなたを見つめる私を不思議そうに

何か言いたげにこちらを向く


私が微笑み返したら

あなたはまた本を読み始める

そんな言葉のない会話が愛しい


動く 動く 動いてる

私の心が震える瞬間


肩から重力に従って

落ちた腕で肘と曲がって

ページ捲る長い指の先

並べられた文字達が

語っているのは愛の物語

もしくは眠る記憶の歴史


まつ毛を滑って

その目が文字追うのを辿って

綺麗な鼻筋駆け下りて

唇に降り立ち想う

私はやっぱりあなたが好き

あなたの全てが好き


あなたの全てが好き

M

何を求めて 何が知りたくて

生きてきたの? ねぇ 生きていくの?

時には泣いて そしてまた笑って

生きて行くの そう 生きてきたの


同じ所をまた辿って

ほんの少し先へ行く道で

君は見つけたんだろう答えを

幸せを


求めなさい

探しなさい

門を叩けば与えられるから

命をかけて

全てをかけて

ほら君はこんなにも愛されてる


さよならを言うには早すぎて

悲しみが胸を埋め尽くして

それでも瞼閉じれば君は此処にいるから


追いかけても

追いかけても

それは終わらぬ君の追いかけっこ

笑っていてね

そこから見てて

君を乗せた風は祈りになる


ほら君はこんなにも愛されてる







(亡くなった友人へ拙いけれど捧げます。)

drop

落ちる 落ちる 落ちる

これが自然の法則?

土にアスファルトに

あぁ 手のひらに

この雨が止むのはいつだろうか


6月 吸い込む息が重い

濡れた空気

この髪はまだ乾かない


メランコリー

鬱なメロディー引っさげて

本音を邪魔する傘打つ粒音

忘れる前に青空を 見せて

世界繋ぐ青空を 見せて


めくる めく 日々

1週間は何日間ですか?

仕事を忘れたカレンダー

でも 責めないさ

この雨のせいにしておくよ 今は


7月 毎日が今年最高気温

涼しい顔して

この夏 君はいない


清々しい合間の晴れた午後

これで最後ならいいのに


メランコリー

鬱なメロディー引っさげて

本音を邪魔する傘打つ粒音

忘れる前に青空を 見せて

世界繋ぐ青空を 見せて


レインブーツ

濁った水玉が塗り替える

黒に染まれるならもう怖くない

誰にも汚されず 強く

全てを攫ってく 強く


メランコリー

鬱なメロディー引っさげて

本音を邪魔する傘打つ粒音

忘れる前に青空を 見せて

世界繋ぐ青空を 見せて