詩織〜my song,my words〜

ブログ主、和音の心象スケッチブック。
または日々生活の中からふと湧き出た詩達の、
物置き保管庫のようなものです。

あのころ

思い出したのは

いつかの夏のある日

二人手をつないだ

制服姿の君


自転車で登った坂道

サヨナラと別れ惜しんだ駅のホーム

心の奥のアルバムは

色褪せないままで


時が流れ大人になる度に

刹那切ないのはなぜ?

涙もろいところは変わらないけれど

優しさ忘れていたこの頃じゃ

笑顔見せてもどこか寂しいね

夏が行く


白い地図を広げ

未来を描いた時

そこにいない人

制服姿の君


何も怖くないよと言った

強がりばかりの私じゃまるで弱くて

すぐ側の明日さえも

ぼやけて見えなかった


愛することを知るなら

愛されることを知るなら

いつかの君に伝えたかった

ありがとうの一言


時が流れ大人になる度に

刹那切ないのはなぜ?

涙もろいところは変わらないけれど

優しさ忘れていたこの頃じゃ

笑顔見せてもどこか寂しいね

夏が行く


時が流れ大人になっても

今に忘れ物を残さないで

涙ぐんだ澄んだ目で見つめる明日は

自分の手で染めていくキャンバス

振り返らずに歩いてゆくから

生きて行く

×

非ログインユーザーとして返信する