今日は今年最初の雪が降るらしい

空気は冷たく風も強く

白い雪が大好きだと

そう言ってた君はもう過去の人

君にとって僕は決して綺麗な

思い出にはなれないんだろうけど

時間が薄めてくれた寂しさを

思い出してしまうからきっと

今夜は帰り道どこかで

君を探してしまうんだろう

積もった雪に足跡つけながら

あの時二人で見た映画を思い出す

ありきたりな出会いと別れ

涙を流して手を振る

主人公には距離が邪魔をした

待つだけの愛で僕はきっと

そこから動けばよかったのかも

出会って別れてゆくことはまるで

雪のように儚い恋心のよう

それでも巡る季節の中で

君といた冬は二度とない時

時計の針は巻き戻せない

出会わなければよかったなんて

絶対言えない

白い息でそっと呟く

忘れない

時間が薄めてくれた寂しさを

思い出してしまうからきっと

今夜は帰り道どこかで

君を探してしまうんだろう

積もった雪に足跡つけながら

どこかに預けておきたい後悔も

懐かしいと振り返れたら多分

君がいたはずの左隣

そこにある空気抱きしめて

心冷たく思い出に変えよう

積もった雪に足跡つけながら